昨年12月12日、無観客コンサートとして世界同時配信された『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020』が、12月12日に音源(CD、アナログ盤)となってリリースされたということで、今週は坂本教授の名盤をピックアップ。とは言っても、『B-2ユニット』は2014年に紹介済。“それじゃあ、ソロデビュー作の『千のナイフ』か”と思ったら、2016年にそのハイレゾ音源が発売された時にレビューさせてもらった。そんなわけで、今回は『千のナイフ』と『B-2ユニット』との間に坂本龍一&カクトウギセッション名義で発表された『サマー・ナーヴス』でいこうと思う。いずれのアルバムとは趣が異なるものの、若き日の坂本教授の意欲的な姿勢が感じられる、これもまた名盤だと思う。