今でも大胆なことをしたものだと思う。案外、アルバムが完成した時、本人も周りのスタッフもこれは売れないと思っていたかもしれない。実際にはチャートアクションは(Billboard 200)最高位28位と意外と健闘している。だが、これはそれまでのアルバムの好調なセールスの余波もあってのことだろう。以降、徐々にチャート、セールスは下降線を辿っていったことを考えると、レーベル『シェルター』の共同経営者デニー・コーデルはこの路線に対し、内心複雑なものがあったかもしれない。しかし、レオンの本気度たるや、揺るがない。ハンク・ウィリアムスのトリビュート作というか、思いっきりヒルビリー、ブルーグラスに寄っていて、異色作と言われようが「オレはやる」と。