ブラインド・フェイス解散後、ジンジャー・ベイカーがリーダーとなって、エリック・クラプトン以外のブラインド・フェイスのメンバーに、グレアム・ボンド、デニー・レイン、クリス・ウッド(トラフィック)らを加えた10人編成のジャズロックグループがジンジャー・ベイカーズ・エアフォースである。今回取り上げるアルバートホールでのライヴ盤『ジンジャー・ベイカーズ・エアフォース(以下、GBA)』は彼らのデビュー盤であり、LPでは2枚組でリリースされた。クリームの「トード(邦題:いやな奴)」やブラインド・フェイスの「ドゥ・ホワッツ・ユー・ライク」の新解釈カバーも含め、ライヴならではの白熱した演奏が収められている。当時の花形だったギターではなく、ホーンセクションのインタープレイを聴かせるのがこのグループの特徴である。