緊急事態宣言とまん延防止で雁字搦めの半年が生ぬるく通りすぎ、あれよあれよと言う間に「えっ、本当にやるの?」と戸惑ったまま東京五輪シーズンに突入してしまいそうな7月。人いきれでむせ返る極彩色の祭も夜空に穴を開ける花火も縁遠く、対策を徹底したフェスに足を運ぶか否かを悩む余力もなく、孤独を孤独と実感することも許されないほど孤独な夏。仄暗い枕元を照らすiPhoneの明かりと音楽を握りしめ、いつか、いつかはこの日々が終わると信じて。
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