今月は大物アーティストの新作ラッシュだが、その中でも6年8カ月振りのオリジナルアルバムということで大きく話題となっているのが、12月18日にリリースされた福山雅治の12thアルバム『AKIRA』だ。当コラムもそれに便乗させてもらって福山雅治のこれまでの作品から一枚を取り上げる。彼のシングルで最高セールスを記録した「桜坂」が収録されており、アルバム自体もオリジナル作では最高売上を誇る『f』が福山雅治の名盤であろうと脊髄反射的に本作をチョイスしたのであるが、今回初めて『f』を聴いてみて、彼のアーティスト性がよく分かる、原典にも近い作品であることを確信させられた。