10月7日、SURFACEが通算8枚目となるオリジナルアルバム『PASS THE BEAT』を発売したということで、今週は彼らのデビュー作『Phase』を取り上げる。1998年に颯爽とデビュー。その楽曲がテレビドラマやアニメの主題歌となり、一躍メインストリームに躍り出た二人組バンドには、どんな特徴があったのかを改めて本作から紐解いてみた。出来上がった以下の原稿を読み返してみると、SURFACEが天下人とならなかったことを憂うようなニュアンスがいささか強くなっているような気がするが、その辺は誤解のないように、この場を借りて補足させてほしい。デビューから2000年代にかけての彼らの活躍っぷりは十分すぎるものであったし、2018年に再始動しているわけだから、これからてっぺんを奪ることも十二分にあり得る。むしろそうなってほしいと思う筆者である。