音楽業界が活発に動き始めていることを肌で感じる日々です。作品のリリースが多くなり、ライヴにおいても配信、有観客と生配信の組み合わせ、ガイダンスに沿って動員を絞った公演も徐々に増えてきました。日本はライヴをやる方向へ慎重かつ大胆に舵を切ることができましたが、海外はまだそういう状況ではありません。アメリカ、ヨーロッパなどいまだコロナ収束の出口が見えず、ライヴ興行は2021年も厳しいのではないかという意見も出ているほどです。イギリスのプログレッシヴロック・バンド、ANATHEMA(アナセマ)は現在の事態を受けて、無期限活動中止の声明文を発表しました。コロナ禍はアーティストにも直接的間接的に影響を与え、それが作品に落とし込まれ、我々聴き手にも問いかけてくるのです。