1stシングル「裸足の季節」の発売が1980年4月1日。松田聖子が先日、ジャスト、デビュー40周年を迎えた。1980年代を代表するトップアイドル中のトップアイドルであり、日本の芸能史にその名を刻む大スターであることは改めて説明するまでもなかろう。松任谷由実や財津和夫らとともに数々のヒット曲を世に送り出してきたが、彼女のアルバムの中から1作品を挙げるとするならば、やはり元はっぴいえんどのメンバーが制作に関わった『風立ちぬ』になるのではないだろうか。彼女の歌手としての変遷を振り返りつつ、その作品の位置付けを改めて考えてみた。