国立代々木競技場第一体育館に入って会場をぐるりと一望した時、グッと込み上げるものがあった。2020年1月12日、1万2000人が集い、この場所でSUPER BEAVERにとって東日本では初となるアリーナ公演を全員で観る。始まる前から感慨深い気持ちにはなったけれど、壮観という言葉が相応しいその光景を前にしても“SUPER BEAVERは、こんな広い場所でライブをするようになったのだな”とは思わなかった。“SUPER BEAVERは、今まで、これだけの人と本気で向き合ってきたのだな”と、人単位で思った。動員数や規模感では決して測れない、その場その時でしか起こりえない人と人との想い合い。渋谷龍太(Vo)がこの日も何度も繰り返し言葉にしていた“一対一の対峙”を、15年続けてきたからこそ満員で埋めることのできた広大な会場。そこで起きた1×1×1万2000の対峙が織り成す美しい出来事を、決して忘れないように綴ろうと思う。
出展元:
music.jp 本配信情報は2020年1月17日時点のものです。
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