たった4〜5年の活動であったが、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(以下、CCR)はアメリカのロックファンに大きなインパクトを与えた。その衝撃は2019年の今でも続いているのではないだろうか。少なくとも彼らを生んだアメリカではそうだと僕は思う。特にジョン・フォガティのソングライティングは天才的で、アメリカポピュラー音楽のスタンダードとも言える名曲をいくつも送り出している。中でも「雨を見たかい(原題:Have You Ever Seen The Rain)」はアメリカはもちろん日本でもビッグヒットとなり、中年以上の洋楽ファンは今でもカラオケレパートリーの上位に上がっているはず。その「雨を見たかい」を収録しているのが、今回紹介する『ペンデュラム』だ。彼らにとって6作目となるこのアルバムは、彼らの代表作であるばかりか、ブルース、カントリー、ロカビリー、R&Bなどに影響を受けながらも独自の感性で再構築、CCRならではのルーツロックを提示している。収められた10曲はどれも珠玉のナンバーで、このアルバムが「雨を見たかい」だけじゃないことがよく分かる傑作である。
出展元:
music.jp 本配信情報は2019年9月13日時点のものです。
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