テキサス・ローカルで活動していた白人ブルースマンのスティーヴィー・レイ・ヴォーン。南部音楽を世界に広めた敏腕プロデューサーとして知られるジェリー・ウェクスラーの推薦で82年の『モントルー・ジャズ・フェスティバル』に登場、そこからスティーヴィーの破竹の歴史が始まると言ってもいいだろう。そのステージを見て彼を世に出したいと動いたのがデビッド・ボウイとジャクソン・ブラウンだ。ボウイは自身最大のヒットアルバム『レッツ・ダンス』のギタリストとしてスティーヴィーを全面的に起用し、そのおかげでスティーヴィーの名前は一挙に知られることとなった。一方、ブラウンはというと、自分のスタジオをバンドのリハーサルに使わせ、その時の録音がスティーヴィーのデビュー作となる『テキサス・フラッド』につながったのである。今回はスティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブルの2作目で、ジミヘンの「ブードゥー・チャイル(スライト・リターン)」のカバーを収録するなど、デビュー作と比べるとよりロック色が濃く出た『テキサス・ハリケーン(原題:Couldn’t Stand The Weather)』を取り上げる。
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music.jp 本配信情報は2019年5月31日時点のものです。
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