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#23 夢の扉+- TBSオンデマンド配信
- 2016/1/7
- TBSオンデマンド22
#23 夢の扉+夢の水素社会へ 廃油から取り出した水素で、自動車を動かせ。
収録時間:24分
ジャンル:ハイビジョン ドキュメンタリー 2010年代
番組紹介:
あらゆる産業から排出される廃油。
そこから水素を取り出し、乗用車を走らせようという世界初のプロジェクトが進められている。
それは、液体の中に太陽を造るという‘常識外れ’の発想から始まった。
プロジェクトを進めているのは愛媛大学大学院教授、野村信福の研究チーム。
そもそも、野村の斬新な発想は居酒屋で生まれた。
同僚の豊田准教授と飲んでいた時、それまで気体から作るのが常識だったプラズマを液体で作ることを思いついた2人。
電子レンジのマイクロ波を使い、液体の中に3000度以上の状態を造り出す。
その分野では世界的に注目される研究者だ。
研究を始めた10年前、誰もがマユツバものだとののしった。
しかし、野村には確信があった。
それは、大学時代の恩師が口癖のように言っていた言葉「まずは常識を疑え。
脱常識」。
航空機事故に遭い、志半ばで他界した恩師の言葉を胸に研究を続けた野村。
2002年、2人は世界で初めてマイクロ波を使った液中プラズマを発生させることに成功。
この技術で要らなくなった廃油から水素を取り出し、さらに廃油の処理コストも削減できるという。
環境への負荷を減らそうというのは世界の流れ。
ただ石油に比べて供給コストがかかるのが水素燃料の課題。
廃油から取り出した水素で乗用車が走るようになれば、水素社会への新たな扉を開くことになると野村は言う。
地方大学の研究者らがプライドをかけて臨む次世代エネルギーへの挑戦。
果たしてその結末は…。
ドリームメーカー:愛媛大学大学院 教授 野村信福